「お子さんが学校へ行きたがらない時、どう対応すればよいのか分からず悩んでいます」というご相談をよくいただきます。これにはさまざまな理由が絡んでいることが多く、親としてはどう接するのが良いのか迷われるのも当然のことです。
今回は、「行きしぶり」についての考え方と具体的な対応策をご紹介します。
行きしぶりには、学校生活の中でのお子さんなりのプレッシャーや不安が関わっていることが多いです。例えば、「授業中に友達に絵を笑われた」や、「行事が続いて疲れてしまった」などの小さな心配事が積み重なり、「行きたくない」という気持ちに繋がることがあります。
また、家庭環境の変化も要因になることがあります。例えば、ご両親の海外出張が重なり、家庭内でのサポート体制に変化が生じたことが原因の一つと考えられるケースなどがあります。このような背景を一緒に整理してあげることで、お子さん自身が感じている不安を言葉にできるようになるかもしれません。
お子さんが少しずつでも学校に足を向けられるようになるには、学校での「楽しい」ことを増やすのが一つの手です。例えば、体育の時間が好きであれば、「明日は大好きなサッカーがあるね、楽しみだね!」と、次の日に楽しみが待っていることを具体的に伝えます。担任の先生にも協力を仰ぎ、「好きな遊びに誘う」など、学校生活が楽しい場所だと感じられるサポートをお願いしてみてください。
「最悪だ」「もう嫌だ」などのネガティブな言葉をよく使うお子さんには、言葉のレパートリーを増やす練習が効果的です。例えば、「あと5分待ってもいい?」「今度これを試してみたい」など、具体的な要求や気持ちを伝える方法を教えます。
日常的に少しずつ教えていき、成功体験を増やすことで、「うまく伝えられた!」という自信を育むことができます。また、ネガティブな感情を吐き出す場として「モヤモヤノート」を用意し、そこに自由に気持ちを書いたり描いたりさせる方法もおすすめです。
毎日のネガティブな発言に触れることで、親御さん自身もストレスを感じてしまうことがあります。お子さんのポジティブな側面や小さな成長を見つけて、「今日は絵が素敵だったね」「たくさん笑顔が見られてうれしかった」といった「ぼやき褒め」を意識してみましょう。成果だけを評価するのではなく、親の感じた喜びを伝えることで、お子さんの自己肯定感を育むことができます。
お子さんの「行きしぶり」は、無理やり解決しようとせず、少しずつ改善していくのが鍵です。困ったときは、一人で抱え込まずに専門機関やサポートサービスを活用しましょう。
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