最近、保護者の方からこんなご相談がありました。
「うちの子、言葉はたくさん知ってるし、話すのも大好きなんですが、説明がどうも順番バラバラで…。先生からも“状況が伝わりづらい”と言われてしまって…」
実はこれ、語彙力や表現力の問題ではなく、「順序立てて話す力」が育ちきっていないことが原因かもしれません。
ある絵を見て「何が起きているのか」を説明する練習をしていると、目についたことをどんどん話してしまい、聞いている側は「結局、何が言いたかったの?」となることがあります。
たとえば、電車の中で騒いでいる男の子が描かれている場面。
本当は「騒いでいる→周りが困っている」という流れで伝えてほしいのに、
「帽子をかぶってる!おもちゃ持ってる!外が見えてる!」というように、バラバラに説明してしまうんです。
細かいところに気づける力は素晴らしいのですが、「何が一番大事なのか」「どう話せば相手に伝わるのか」を学ぶ必要があります。
順序立てて話す力は、家庭でもコツコツ伸ばすことができます。ポイントは、「スモールステップで型を身につける」こと。
同じ場面の絵を見て、まずは保護者の方が「どう話すか」の原稿を作ってあげましょう。
最初は原稿を読みながらでOK。
少しずつ、「主語だけ隠してみる」「動詞だけ黒塗りにしてみる」など、ヒントを減らしていきます。
最終的には原稿なしで、自然に説明できるように繰り返し練習をします。
順番を「①〜②〜③〜」と明示した原稿を使うと、お子さんにもわかりやすくおすすめです。
順序立てて話せるようになると、お子さんは自分の気持ちを整理して伝えられるようになります。これは、友だちとのトラブルを避けたり、「空気を読む力」にもつながっていきます。
最初は時間がかかるかもしれませんが、大きな力になります。焦らず、お子さんのペースに合わせて取り組んでみてくださいね。
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