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「言うことを聞かないのはなぜ?「指示が通らない」お子さんへのヒント」

「『走らないで!』『それはダメ!』と何度言っても、お子さんがまるで聞いていないように感じてしまう…」
そんなお悩みを抱える保護者の方からのご相談が増えています。

例えば、物を投げたり、部屋を走り回ったり、大人の注意がなかなか届かない。
「うちの子、イヤイヤ期?」と感じるかもしれませんが、実はそれだけでは説明できない背景があることもあるのです。

理解できているのに、できない?

お話を伺うと、「言葉は達者で理解力もある。でも、指示を受け入れられないことが多い」というケースがあります。
これは単なる“反抗”や“わがまま”ではなく、ご褒美の受け取り方や気持ちの切り替えのしづらさなど、お子さんの感じ方の特性が関係していることもあるのです。


ポイントは“すぐにうれしいこと”を用意する

お子さんの行動を整えるためには、「これができたら、すぐ楽しいことがある」という環境づくりがとても効果的です。

たとえば、プレ幼稚園や習い事に行く前に、

  • 「ママのお話が聞けたら星を1つ」
  • 「星が5つたまったら、帰りに好きなお菓子を買おうね」

など、目に見える目標とごほうびを用意してみましょう。
手書きの小さなポイントカードでも十分です。できたらその場で「見える形」で達成を記録してあげると、お子さんのやる気につながります。


「ダメ」より「こうしてほしい」を伝える

つい「〜しないで」「それはダメ」と否定の言葉が多くなりがちですが、
お子さんには「してほしいこと」を具体的に伝えるほうが行動に移しやすくなります。

例:

  • ×「走らないで」 → ○「歩こうね」
  • ×「投げないで」 → ○「手で渡してくれる?」

否定の言葉は、かえって行動を増やすことにつながってしまう場合があります。
伝え方の工夫が、スムーズなやり取りの第一歩です。

物を投げるのは…遊びのサインかも?

楽しそうに遊んでいたのに、突然おもちゃを投げる。
それは、実は「飽きたよ」のサインだったり、気持ちが高まりすぎて制御できなくなった結果かもしれません。

そんな時は「こっちで遊ぼうか!」と、一旦場面を切り替えて。
怒らずに、冷静に、楽しい雰囲気で次の遊びに誘うことが大切です。

投げやすいおもちゃは、一時的にお休みさせるのもひとつの方法です。


大人の反応が、実は行動を増やすことも

怒ったりイライラしたりすると、お子さんにとっては「構ってもらえた!」という誤解が生まれます。
結果的に、投げたり走ったりの行動が減らないどころか、逆に増えることもあります。

こうした時こそ、フラットな対応が重要です。
たとえば:

  • 無表情で静かにおもちゃを片付け、「次はこれで遊ぼう」と切り替える
  • 怒鳴らず、低めの落ち着いた声で「渡してくれると嬉しいな」と伝える
  • 「あ、そういう時は違うおもちゃにしようね」と淡々と行動を誘導する

「感情をぶつけずに、淡々と切り替える」これが“フラットな対応”です。


お子さんの“関わりたい気持ち”を活かす

「ママ洗濯してるの?」「今何してるの?」
そんな声かけが多いお子さんは、ママとの関わりを求めているサインかもしれません。

そこでおすすめなのが、お手伝いを頼むこと

「これたたんでくれる?」「ありがとう、ママ助かる〜」
この“頼まれて→できた→感謝される”の流れが、「いい行動を増やす」カギになります。


お子さんの行動の背景には、さまざまな理由があります。
「わがまま」と決めつけず、今の段階でできる工夫を取り入れるだけで、関わり方がグッと楽になることも多いです。

もっと詳しく聞きたい、うちの子の場合は?と思われた方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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