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家ではよく喋るのに、園や学校では全く喋らない…。どうして?

「家では元気におしゃべりしているのに、園や学校では全く話さない。もしかして発達に何か問題があるのか心配です。」こんな悩みを抱えるお母さん、お父さんからの相談をよく受けます。お子さんが園や学校でしゃべらない、いわゆる「場面緘黙」の状態になっている場合、どんな対応が必要なのでしょうか?今回は、場面緘黙の原因と、その対応方法についてお話しします。

場面緘黙って何?

場面緘黙(ばめんかんもく)とは、特定の場所や状況でだけ言葉が出なくなる状態のことです。家では元気に話せるのに、園や学校などの他の環境では話せなくなってしまうことが特徴です。これは発達の一環としてよく見られる現象ですが、問題を感じる親御さんが多いのも事実です。

どうして喋れないの?

お子さんが喋らない理由はさまざまです。まず大事なのは、喋れないことに対して不安を感じていたり、緊張していることが多いという点です。お子さんが「話すこと」が怖くなったり、緊張してしまったりすると、言葉が出なくなります。また、しゃべる環境に慣れていないことも原因の一つです。

対応の第一歩:安心できる環境を作る

お子さんが話せない状況を改善するためには、まず「安心できる環境」を整えることが大切です。お子さんが自分のペースで過ごせる場所を作ることが、将来的に話せるようになるための第一歩です。

  1. 安心感を提供する
    お子さんが学校や園に行けるようになったとしても、最初は「安心感」が必要です。例えば、特別支援学級や相談室など、安心して過ごせる場所を提供することが効果的です。これにより、お子さんは次第に緊張がほぐれ、学校に通うことに慣れていきます。
  2. 環境の整備
    新しい環境に慣れることは時間がかかります。特に、緊張しやすいお子さんの場合は、学校や園のクラス環境に少しずつ慣れていけるよう、配慮が必要です。最初は負担が少ない環境を整えて、徐々にお子さんが安心して過ごせる範囲を広げていきます。

次のステップ:話せるようになるための練習

お子さんが安心できる環境を整えたら、次に「話す練習」を始めましょう。しかし、いきなり学校や園で話せるようにするのは難しいので、少しずつ練習していきます。

  1. 目標を明確にする
    最初からすべての状況をカバーする必要はありません。お子さんと一緒に、どんな場面で話せるようになりたいかを考えて、目標を立てます。例えば、「友達と遊んでいる時に話せるようになりたい」や「授業中に当てられた時に答えられるようになりたい」など、具体的な目標を設定します。
  2. 小さなステップで練習
    まずは家での練習から始め、少しずつ外でも話せる場面を増やしていきます。例えば、家ではよく話せるお子さんが、まずは放課後に先生と少しだけ話す練習をしたり、友達と遊ぶ時に声をかけてみるなど、徐々に練習を進めていきます。
  3. 不安の階層を整理
    お子さんが「話すこと」に対する不安を感じる場面をリストアップし、その不安を段階的に解消していくことが有効です。たとえば、最初は家で話す、次に友達と話す、その後に先生に話すなど、段階を踏んでいきます。お子さんがどの場面で最も安心して話せるのかを探り、その状況を作り上げていきます。

他のサポート方法

  • 非言語的なコミュニケーション
    話すことに抵抗がある場合、身振り手振りや筆談など、言葉以外の方法で気持ちを伝える練習をするのも一つの方法です。これにより、お子さんはコミュニケーションに対する自信を少しずつ高めていくことができます。
  • 学年や環境の変化を利用
    進学や新しい環境の変化は、お子さんにとって新しいスタートを切るチャンスです。新しい学校環境では、話すことへのプレッシャーが少なくなることもあります。これを上手に活用して、少しずつ話せる場面を広げていきましょう。

最後に

お子さんが園や学校で話せないということは、決して「できないこと」ではなく、「まだ慣れていない環境で起こる現象」です。焦らず、お子さんのペースで少しずつ話せる状況を作り、安心感を提供することが最も大切です。

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