1歳半健診で「自閉傾向がある」と指摘されたお子さんに関する相談も多く寄せられます。言葉の発達に遅れはなく、コミュニケーションにも特に問題ないものの、なんだか他の子どもたちと比べると興味の対象が限られているなと感じたり、人との関わりに対する関心が薄い様子が見受けられるなど、子育てをしていてなんだか違和感を感じるということもあるかも知れません。こうした特性に悩む保護者の方々は、お子さんが今後どのように成長していくのか不安になり、どうサポートしていけばよいのか迷っていることが多いものです。
お子さんが自分らしく成長し、社会に適応できる力を育むために大切なのは、治療や「直す」ことではなく、その子なりの「強み」を見つけてそれを伸ばすことです。療育の目的は、お子さんがその特性に合った支援を受け、スムーズに生活を送るために必要なスキルを身につけること。生活スキルやコミュニケーション能力を高めることで、お子さんが自立し、日々をより豊かに過ごす手助けができます。
もちろん、どのお子さんにも一律で同じ方法が通じるわけではありません。大切なのは、お子さん一人ひとりの特性を理解し、苦手なことにだけ注力するのではなく、得意なことや好きなことにも焦点を当てることです。例えば、お子さんが何かに興味を持った時、それを活かして療育を進めることで、成功体験が積め、自己肯定感を育むことができます。
お子さんが自信をつけるためには、得意な分野での成功体験が必要です。そして、苦手なことに関しても、小さなステップに分けて学びながら、少しずつ克服していくことが大切です。失敗しても大丈夫だと安心できる環境を作ってあげることで、挑戦する力が育まれます。
お子さんにとって「自分には得意なことがある」「失敗しても大丈夫」という自信と安心感が、成長の大きな支えになります。お子さんが苦手なことに挑戦し、できるようになる過程で、その小さな成功を積み重ねることが何よりの力になります。
ですので、保護者の方々にはぜひ、お子さんの得意なことやあたりまえにできていることを積極的に見つけ、そこに目を向けていただきたいと思います。お子さんの強みを知ることこそが、療育の第一歩になります。
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お子さんの成長をサポートするために、私たちが力になれることがあれば、ぜひご相談ください!