
「7歳の娘が、最近ちょっとしたことで不機嫌になったり、黙り込んでしまったりすることが増えてきました。自分の思い通りにいかないと“イヤ!”とはっきり言ってしまうことも多く、相手が誰であろうと遠慮がありません。学校でも、ちょっとしたトラブルに巻き込まれているようで、娘自身の気持ちの整理がうまくできていない様子にモヤモヤしている日々です。」
そんなご相談がkikottoに寄せられました。

子どもが自分の希望や気持ちを口にしないと、「わがままなのかな」「言えばいいのに」と感じること、ありますよね。でも実は、“うまく言葉にできない”というケースも少なくありません。
大人でも、頭では分かっていても気持ちを言語化するのが難しい時ってありますよね。
特に子どもにとっては、「何をどう説明すれば伝わるか」というのは高度なスキルなんです。
たとえば、お子さんに「どれがいい?」と聞いても、頭の中のイメージをうまく伝えられずに黙り込んだり、的外れな返事になってしまったりすることがあります。
だからこそ、「ちゃんと教えてくれなきゃわからないでしょ!」と責めるよりも、伝え方のサポートをしてあげることが大切です。
「どれがいい?」「どうしたい?」と聞かれると、選択肢が広すぎて決められないお子さんも多いです。
そんなときは、具体的な選択肢を 目に見える形で提示してみましょう。
たとえば:
これだけでも、「伝えられた!」という達成感が自信になります。
ご相談のお子さんのように、思い通りにいかなかった時に突然泣き出したり、不機嫌が続いたりするケースには、いくつかの背景が考えられます。
🔹 感情のコントロールがまだ未熟な段階
7歳前後は、感情と言葉のバランスがまだ取りづらい年齢です。気持ちはあるのに、うまく言えない。そのもどかしさが、ふてくれや拒否という行動に現れることもあります。
🔹 「泣けば何とかなる」が定着している可能性も
小さい頃から「泣いたら希望が通った」という経験が多かった場合、それが習慣になっていることも。
もし不機嫌が爆発してしまったら、まずは落ち着くのを待ちましょう。
大人が感情的になると、火に油を注いでしまいます。
💡 対応のポイントは以下の通り:
そして落ち着いたタイミングで、「さっきのこと、困ったね」と、あくまで冷静に関わってあげましょう。
次に同じことが起きた時のために、「こうなりそうなときは、こうしておこう」という 事前の準備やルール決めをしておくのがおすすめです。
たとえば:
一度ではうまくいかなくても、繰り返すことで“自分で選び、伝える”力が少しずつ育っていきます。
お子さんによっては、妹のように「ズバッと言える子」もいれば、お兄ちゃんのように「言わずにためこむ子」もいます。
どちらが良い・悪いではなく、それぞれの強みと弱みがあるということ。
大事なのは、その個性をどう伸ばし、どう社会とつなげていくかを一緒に考えていくことです。
「感情を言葉で表現する力」も、「周りと気持ちをすり合わせる力」も、どちらもこれから伸びていく力です。焦らず、少しずつ積み重ねていきましょう。
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「これって普通?」「誰かに話を聞いてほしい…」そんな時に、気軽に頼ってくださいね。
