
こんな悩みを抱える親御さんからの相談は、実はとても多いです。特に低学年頃のお子さんは、まだ感情のコントロールが未熟なため、うまくいかないことに直面すると、癇癪という形で気持ちを爆発させてしまうことがあります。
今回は、そんな癇癪にどう対応したらいいのか、「今を乗り切る」対応法と、「明日を変える」日常の関わり方を2段階でご紹介します。

癇癪中は、お子さん自身もコントロールがきかず、暴れたり叫んだりすることがあります。このとき、無理に関わろうとするのは逆効果になることも。まずはお子さんと周囲の安全を確保することが第一です。
無理に言い聞かせようとせず、気持ちが落ち着くまで距離を取って見守ることが大切です。親が焦ってしまうと、子どもにもその緊張が伝わってしまいます。
感情が落ち着いたタイミングで、以下のように対応します。
子どもにとって、「今は終わりだけど、また楽しいことがある」と思えるだけで、気持ちの切り替えがしやすくなります。
癇癪は、すぐにゼロになるものではありませんが、日々の関わりの中で「癇癪を起こしにくい心の土台」を育てていくことができます。
怒りやすい子どもは、実は自分に自信がなかったり、失敗体験が積み重なっていたりすることも少なくありません。
そう思えるような体験を重ねていくと、感情の爆発が減っていきます。
スケジュールを絵カードやカレンダーで視覚的に見せると、気持ちの準備がしやすくなります。
「これが終わったら、次はこれだよ」と先を見せてあげることが有効です。
「怒りそうになったら、クッションをギューっとする」など、お子さん自身が選んだ落ち着く手段を一緒に考えましょう。自分で選んだ方法なら、実行しやすくなります。
「手伝って」「いやだ」「もう少しやりたい」など、気持ちを伝える言葉のボキャブラリーを増やしていくことで、癇癪以外の手段で感情を表現できるようになります。
癇癪は、ただ「困った行動」ではなく、気持ちの処理の仕方をまだ知らない子どもなりのサインです。
親としてできることは、「今を冷静に受け止めること」と「明日の心を育てること」。
焦らず、できることから少しずつ始めていきましょう。
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