
「発達のことで相談したいけど、どこの病院に行けばいいのかわからなくて…」
「大学病院のような大きな病院は紹介状が必要と聞くけど、かかりつけの小児科では相談できなかったし、どうすればいいの?」
先日、kikottoにこんなご相談が寄せられました。
発達に関する不安を感じたとき、まず誰に・どこに相談すればいいのか、迷ってしまう方は多くいらっしゃいます。
今回は、発達に関して病院を受診したいと思ったときの流れや選び方、医療機関と福祉機関の違いについて、わかりやすく整理してご紹介します。

病院を受診する目的は人によって異なりますが、よくある例は次のようなものです:
ただし、未就学のお子さんの場合は診断が難しいことも多く、診断がなくても発達検査の結果や育てにくさの状況をもとに支援につながるケースも十分にあります。
紹介状がないと病院を受診できないと思われている方も多いのですが、それは主に大学病院や発達の専門機関など、規模が大きく専門性の高い病院の場合です。
地域の精神科や児童精神科などでは、紹介状がなくても新規の受診ができる病院もあります。
ただし、病院によって受付条件が大きく異なりますので、まずはホームページで「診療科」「新患受付」「予約方法」などを確認してみましょう。
「発達障害の診察をしています」と明記されている以下の診療科が対象になります。
地域によっては、「小児神経科」や「小児科」の中に専門外来を設けているケースもあります。
今かかっている小児科の先生がいる場合は、まず相談して紹介してもらうという方法も安心です。
発達の相談外来は、新規受付に制限がある病院がほとんどです。
たとえば、
といった条件があることも。
受診したい病院が決まったら、まずはホームページで最新の受付情報をチェックし、指定の時間に連絡をしてみましょう。
はい、あります!
発達の相談は、病院以外でもできるんです。
たとえば、次のような市町村の相談窓口があります:
これらの窓口では、診断や紹介状がなくても相談できます。
発達に関する不安や困りごとを聞いてもらえたり、療育や支援の情報を教えてくれることもあります。
初回の相談予約に少し時間がかかることもあるため、できるだけ早めに連絡しておくのがおすすめです。
この質問もよくいただきます。
いちばんの違いは、「診断ができるかどうか」です。
| 医療(病院) | 福祉(支援機関) | |
|---|---|---|
| 診断ができるか | ✅ できる | ❌ できない |
| 薬の処方や医療的な助言 | ✅ 可能 | ❌ なし |
| 日常の関わり方のアドバイス | 一部あり | ✅ 豊富 |
| 手帳や受給者証に関わる書類 | ✅ 作成可 | ❌ 不可 |
つまり、医療では診断や専門的な助言を得られ、福祉では日々の子育てに役立つ具体的な支援が受けられるという違いがあります。
どちらか一方ではなく、両方の力を借りていくことがベストです。
いいえ、診断がなくても大丈夫です!
療育施設に通うには「受給者証」という書類が必要ですが、これは市の福祉窓口での相談や発達検査の結果をもとに発行されます。
すでに発達検査を受けている場合は、その結果が支援が必要であることを示す根拠資料となる場合があります。
「まだ診断は…」とためらっている方も、まずは発達検査を通して、お子さんの特性を知るところから始めてみてはいかがでしょうか。
「病院で診てもらったほうがいいのか、福祉の相談で十分なのか」
「紹介状が必要なのか、どこに電話すればいいのか」
最初はわからないことばかりですよね。
でも、ゆっくりで大丈夫です。
お子さんと保護者の方にとって「ここなら安心できる」と思える場所を、少しずつ見つけていきましょう。
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