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ちゃんと座れないのはワザとじゃない。“座る力”が育つまでに必要なこと

先日、「うちの5歳の息子、ちゃんと椅子に座っていられないんです…」というご相談をいただきました。
お話を伺うと、次のような様子が見られるとのことでした。

  • 椅子に座ってもすぐに背中が丸まり、おしりが前にずり落ちてしまう
  • 食事中も姿勢が安定せず、注意してもすぐに崩れてしまう
  • 家ではすぐ床に寝転がってゴロゴロしてしまう
  • 園の先生からも「座って活動に参加するのが難しそう」と指摘されたことがある

「落ち着きがないのかな?」「ちゃんとしつけできてない?」と不安になる保護者の方もいるかもしれません。ですが、実はこうした姿勢のくずれには、“体の感覚”や“筋肉の使い方”の発達が関係していることもあるんです。

💡じっと座るって、実はとっても体力がいるんです

大人にとっては当たり前の「椅子に座って姿勢を保つ」という動作。でも、子どもにとっては意外と体力を使う動きです。

特に背すじを伸ばしてまっすぐ座るには、背中とお腹の両方の筋肉を同時に使い続けなければなりません。
この時期のお子さんは…

  • 背中やお腹の筋肉をうまく働かせ続けるのがまだ難しい
  • 自分の体の位置や姿勢の感覚をつかむのが苦手
  • おしりにしっかり体重を乗せる感覚が弱く、姿勢が崩れやすい

といった特徴があることもあります。


🛋おうちでできる!「座りやすい環境」づくりのコツ

姿勢を保つことが難しいお子さんには、まず「座りやすい環境」を整えてあげることが大切です。

✅ 簡単にできる工夫

  • お子さんの体格に合った机と椅子を使う
    → 足が床につく高さが理想的です。足がブラブラしていると集中力も下がってしまいます。
  • 椅子に滑り止めマットを敷くことで、おしりが前に滑るのを防ぐ
  • 骨盤を立てて座れるクッションや補助具を取り入れる
  • 椅子の座面や足元に人工芝マットなど感触のある素材を敷く
    → 「ここにおしりを置く」「足はここに置く」といった感覚がわかりやすくなり、安心して座れるようになります。

🤸‍♂️遊びの中で“座れる体”をつくる

無理に「ちゃんと座りなさい!」と言っても、かえってストレスになることも。
そんな時は、全身を使った遊びを取り入れて、自然と“座る力”を育てていくのがおすすめです。

  • ブランコや鉄棒など、体幹を使う遊具で感覚を養う
  • バランスボールに座りながらお絵かきや絵本を楽しむ
    → 遊びの中で体の使い方を学べるチャンスになります!

毎日少しずつでも、こうした動きを取り入れていくことで、自然と「座れる体」が育っていきます。


💬「うちの子も当てはまるかも?」と思ったら

座るのが苦手なお子さんは、発達の段階でよく見られる特徴が関係していることもあります。
「なんでちゃんとできないの?」ではなく、「今は体の準備中なんだな」と考えていただけると、少し気持ちが軽くなるかもしれません。

もし、「うちの子も似てるかも」「これから小学校が不安…」など、個別に聞いてみたいことがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。

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