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兄弟ケンカに親は入った方がよい?それとも見守るのが正解?

更新日 2021.4.23 生活

兄弟が楽しく遊んでいたと思ったら、おもちゃの取り合いや、どっちが先に始めるか、など些細な理由で喧嘩が勃発することってありますよね。兄弟ケンカが始まった時の親の姿勢として、親が介入した方が良いのか、しない方が良いのかという議論があります。

結論から伝えると、私は親の介入は必要だと考えています。特に発達に難しさがあるお子さんの場合には、大切ですよね。2つ理由があります。

ケンカの仕方を知らない子が多い

残念ながら、子どもは喧嘩に慣れていないことが多く、そもそも喧嘩のルールを知りません。喧嘩の終わり方が分からないし、最後は暴力で問題を解決しがちです。仲直りをする方法を知らない子も多いでしょう。特に兄弟げんかの場合、力関係に左右されることも多いですので、一方的に力の強い上の子が優位になります。喧嘩にもルールがあります。喧嘩のルールは、経験から学ぶことも大切ですが、まず大人が介入して教えてあげましょう。

今起きていることとして話をすることが出来る

子どもは、時間が経つと忘れてしまいます。喧嘩が終わり、頃合いを見て話し合いをしようとしても、「え?そうだっけ。あんまり覚えてないや。」と記憶が遠のいてしまうことがよくあります。お子さんが繰り返し同じような場面でイライラしたり、同じような態度で癇癪を起してしまう場合は、今起きた喧嘩のタイミングで話をする必要があります。繰り返しの失敗に繋がらないようにする・他のお子さんとの喧嘩に発展しない為にも、親が介入することが大切です。

しかし、「見守ることの方が、本人たちで問題解決をする訓練になるから、親が介入しない方が良いと本で読んだことがあります。」という意見もあるかもしれません。

もちろん、親が介入しないで、子ども同士で問題解決することが出来ることが望ましいでしょう。兄弟の力が同じであり、喧嘩のルールが分かっている一定の年齢を超えた子どもだったら見守ることも大切です。しかし、ルールも知らない同士のケンカは、見守るだけでは、なかなか子どもは学ぶことが出来ません。親がしっかりと介入し、喧嘩の仕方を学習した後に、見守る姿勢を取るのが良いでしょう。

親が介入ってどうしたら良いでしょうか?

年齢によっても対応方法が違ってきますので、未就学児の場合と学齢期のお子さんの場合の2つ考えてみます。

未就学ですと、4歳前後の上の子と2歳前後の下の子の喧嘩というパターンが結構あります。その場合はお互いに喧嘩の仕方を知らず、収集がつかなくなるのと怪我の危険性があります。一旦物理的に離して、落ち着くのを待ってから話しをするのが良いでしょう。離しても防ぐのは難しそうなら、最初から別の場所で遊んでもらう、下の子に触られたくないおもちゃは(したの子が届かない)テーブルの上で遊ぶように教えるなど、環境整備で事前に防ぐ工夫をしたりします。大人が一緒に遊べるときに、兄弟一緒に遊ぶ機会を作るのもいいですね。

学齢期のお子さんの場合も、落ち着くのを待ってから話をすることは大切です。その際に、大切なことは、自分がどうしたかったという気持ちを聴くだけじゃなく、相手はどんな気持ちだっただろうかと聴き、本人が想像をしたり、親と一緒に考えてみることです。未就学児と比べて、自分と相手との違いを少しずつ分かってくる年齢です。相手の立場に立って想像する練習をするのが良いでしょう。お子さんが分からないようでしたら、「〇〇君は、本当は一緒に遊びたかったんだと思うよ。けれど、それが言えなくて、ついおもちゃを取っちゃったんじゃないかな。」そんな風に伝えてあげるのも良いでしょう。

兄弟ケンカは毎日起きるので、毎回親が入って、話し合いをするなんて、無理って感じる人も多いかと思います(出来る時にやりましょう)。経験値から学習することが出来る年齢や成長段階は、子どもによって違います。よくお子さんを観察しながら、必要なポイントで介入していくことをおススメします。

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