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🎲「イライラで暴言!負けを受け入れるお子さんの心を育てる方法」

ゲームで負けた時に暴言を吐いてしまい対応に困っているというご相談をいただきました。幼稚園などの集団で遊んでいる際に、負けてしまったことをきっかけに「なんで負けたんだ!」と叫んだり、相手に暴言を吐いてしまうというお悩みもよく寄せられます。今日は感情のコントロールの練習として有効な関わりをご紹介します。

🏁 「負け」を受け入れられないお子さんへ

ゲームで負けたことをうまく受け入れられないお子さんには、実は大きな理由があるかもしれません。多くの場合、負けたことに対する感情の処理が上手くできず、怒りや苛立ちが暴言に繋がってしまいます。

お子さんが暴言を吐いてしまう背景として考えられるのは、「負けを受け入れたくない」という気持ちが強いことです。これはお子さんの「強さ」や「かっこよさ」に関わる価値観とも深く結びついています。つまり、「負けること=弱い」と感じているため、どうしても負けを受け入れたくないのです。こうした感情は、大人が思う以上にお子さんにとっては非常に強く、負けを「認める」という行為が大きな壁となっているのです。

🏆 小さなステップで負けを受け入れる練習を

では、どうすればお子さんはゲームに負けた時、暴言を吐かずに冷静に受け入れられるのでしょうか?それには「小さなステップ」で練習を進め、少しずつ状況に慣れていくことです。まずはお子さんが一番安心している家庭の環境からスタートし、次第に他の大人や友達とのゲームに参加させていきます。例えば、次のようなステップを試してみてください。

  1. お子さん + 親(お父さんやお母さん) + 少しだけお子さんを知っている大人(親戚や友達)
  2. お子さん + 親 + 年上や同世代のお友達
  3. ご家族の見守りのもとでお子さん + お友達
  4. ご家族の見守りなしでお子さん + お友達

このように、少しずつお子さんが「負け」を受け入れる場面を広げていくことがポイントです。また、ゲームの前に「負けた時には、こう言おうね」「悔しいけど、またやろうね」といった具体的な言葉を決めておくと、お子さんが行動しやすくなります。視覚的に確認できるポイントカードを使うのも効果的です。先生にお願いして、ゲームの中でお子さんができたことにポイントをつけてもらう方法も良いでしょう。

🤔 「強さ」や「かっこよさ」の価値観を広げる

また、暴言を抑えるためには、お子さんが「負け」をどう捉えているか、価値観を広げることも重要です。多くのお子さんは、勝つことが「かっこいい」「強い」と感じますが、負けてもかっこよく、強い行動をする方法を一緒に考えてあげると良いでしょう。

例えば、「ゲームに勝ったらかっこいいと思う?」「負けても、『もう一回やろう!』って言うのはかっこいいと思う?」というような質問を投げかけ、ゲームでの行動についてお子さんと話し合ってみましょう。勝つことが全てではなく、負けてもすぐに立ち直る姿勢や、悔しさを乗り越える強さが「かっこいい」と感じてもらえるよう、認識を広げていきます。このように、お子さん自身が納得できる考え方を一緒に育んでいくことが大切です。

🌟 お子さんを支えるために

お子さんがゲームに負けた時、暴言を吐いてしまうのは、決してお子さんの性格のせいだけではありません。むしろ、それはお子さんが成長過程で感情をどう処理していくかを学んでいるサインともいえます。家庭でのサポートを続けながら、少しずつ他の環境でも負けを受け入れる練習をしていくことが、より良い結果に繋がります。

もし、お子さんのゲームに負けた時の行動や感情のコントロールについてさらに相談したいことがあれば、kikottoで個別のサポートを受け付けています。LINE登録をすることで、2週間は無料で相談できますので、気軽にご相談ください。

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