「言葉よりも先に手が出てしまう」を減らすためにできること
「お友達とケンカになると、つい手が出てしまうんです…」
そんなお悩みを持つ親御さんは多いのではないでしょうか?
お子さんが手を出してしまう背景には、感情のコントロールが難しいことや、言葉で伝える力がまだ育っていないことが関係しています。でも、それは練習次第で少しずつ改善できます!
今回は、手が出る前にできる対処法や、トラブルを防ぐための方法を紹介します。


1. 「困ったときの対処法」を増やす
「イヤ!」と思ったとき、手が出てしまうのは、他の方法を知らないから。あらかじめ「こういうときはこうしよう」と決めておくと、手を出さずにすむことが増えます。
- 嫌なことをされたら「やめて」と伝える
- イライラしたら、その場を離れる(「もういいよ!」と言って距離をとる)
- 怒りを感じたら心の中で6つ数えて落ち着く
これらは、日常の中でロールプレイをしながら練習しておくのがおすすめです。お友達とのやりとりを想像し、「こんなとき、どうする?」と一緒に考えてみてください。
2. 状況を理解するトレーニング
「相手がなぜ怒ったのか」「どうして自分は注意されたのか」などを理解するのが難しいと、トラブルが続いてしまうこともあります。
- 「もし○○されたら、どうする?」と考える練習
たとえば、「ブランコで遊んでいたら、お友達が『早くしてよ!』と言ってきたらどうする?」と聞いてみます。
「あと10秒したら交代するね!」と言えたら大成功!
- コミック会話を使う
「こんな男の子がいてね…」と、お子さんとは別の誰かの話として考えてもらうと、抵抗感なく学べることが多いです。
- ロールプレイで実践!
考えただけでは実際にできないことも。考えた後に、親御さんがお友達役になってやってみると、より身につきやすくなります。
3. 手ではなく言葉で伝えるトレーニング
「やめてって言う練習」をしておくと、いざというときに言葉で伝えられるようになります。
- 「お友達に○○されたらどうする?」
- 「やめてって言う!」
こんなふうに、まずは親御さんと練習し、慣れたらきょうだいやお友達ともやってみましょう。言葉で伝える成功体験を積むことで、自信がついていきます。
また、感情表現が苦手なお子さんには、「感情カード」や「コミック会話」などを使って、いろいろな気持ちを学ぶのも効果的です。

4. 衝動性をコントロールするトレーニング
「気づいたら手が出ていた…」ということが多いお子さんには、自己コントロールの練習が役立ちます。
- 「ストップゲーム」
「ストップ!」と言われたら、何をしていてもピタッと止まる遊びです。音楽をかけて、止めたらその場でストップするゲームなども楽しく取り組めます。
- 「お約束ごっこ」
「おもちゃは順番で使う」など、家庭で簡単なお約束を決めて守る練習をすると、集団生活の中でもルールを意識しやすくなります。
5. 環境を整えてトラブルを防ぐ
お子さんの衝動性をサポートするために、環境を整えてあげるのも有効です。
- 先生や支援員のサポートを受ける
習い事では問題なく過ごせるなら、学校でも支援の先生をつけてもらうとトラブルが減ることも。
- 特定の相手とぶつかりやすいなら距離をとる
ケンカになりやすいお友達とは二人きりにならないようにする、言い合いになった時点で少し離れるなど、大人がサポートできることもあります。
- 手が出る前に止めてあげる
「叩く前に手をそっと止めてあげる」→「よく我慢したね!言葉で伝えてみよう」と声をかけるだけでも、お子さんは怒られずに済みます。
6. 自信をなくさない関わり方を大切に
手が出てしまうお子さんは、もともと「ダメ!」と注意される機会が多くなりがちです。その結果、「どうせ自分は怒られる」「また叱られる」と自信をなくしてしまうこともあります。
ですので、注意するときは、
- 「なんでそんなことするの!」 → 「それはいけないことだよ」と事実を伝えるだけにする
- 「もう、何回言ったらわかるの!」 → 「どうすればよかったと思う?」と一緒に考える
「こうすればよかったね!」と改善策を考える時間を作ることで、お子さん自身が前向きに成長できるようになります。
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お子さんが自信をもって楽しく過ごせるよう、一緒に考えていきましょう!

