「子供を褒めることが大事だとよく聞きますが、具体的にどう褒めればいいのか分かりません。自然で、しっかりと気持ちが伝わる褒め方が知りたいです。」
こういったご相談を受けることがあります。お子さんを褒めることは、自己肯定感を育てるうえでとても重要です。しかし、「どんな褒め方が正解なの?」と悩む親御さんも多いですよね。実は、褒め方にはさまざまな工夫があり、少しのコツを意識するだけで、より効果的にお子さんの成長をサポートできます。
今回は、日常生活に取り入れやすい2つの褒め方をご紹介します。
「すごいね!」「偉いね!」といった賞賛の言葉だけが褒めることではありません。お子さんの行動に注目し、それをそのまま言葉にするだけでも、立派な褒め方になります。
例えば、お子さんが夢中でお絵描きをしているときには、「クレヨンを持ってぐるぐる描いているね」「お花に色を塗り始めたね!」と、実況中継のように伝えてみましょう。
これだけで、お子さんは「自分の行動をしっかり見てもらえている」と感じ、安心感につながります。特に、感情を大げさに表現するのが苦手な方にも、取り入れやすい方法です。
最近注目されているのが、評価ではなく「自分の感情」を伝える褒め方です。
例えば、「すごいね!」ではなく、
✅ 「一緒に遊べて楽しいな」
✅ 「あなたの描いた絵、とても好きだな」
✅ 「今の笑顔が見られて嬉しいな」
といった言葉に置き換えてみましょう。
「上手」「すごい」といった評価型の褒め方は、お子さんが「これが正解なんだ」と思い込み、それ以外のことを避ける原因になることも。しかし、「私はこう感じたよ」と伝える方法なら、お子さん自身の気づきを促しながら、のびのびと成長をサポートできます。
また、直接伝えるのが難しいときには、「ぼそっと作戦」もおすすめ。例えば、
🗣️「へぇ~、こんなこともできるんだ~(ぼそっ)」
🗣️「やるなぁ~(ぼそっ)」
と、独り言のようにつぶやくと、お子さんは意外としっかり聞いていて、自信につながることもあります。
褒めることとは少し異なりますが、お子さんが社会のルールを学ぶ方法として、「ソーシャルストーリー」という手法もあります。
例えば…
「いっしょに あそぼう!」
公園でお友だちが砂場で遊んでいるよ。
ぼくも一緒に遊びたいな。
おもちゃをいきなり取らずに、「かしていい?」と聞いてみよう!
「いいよ」と言われたら「ありがとう!」
「まだ使ってるよ」と言われたら、順番を待とうね。
順番こで遊ぶと、みんな仲良くなれるよ!
このように、具体的な場面を物語のように伝えることで、お子さんも自然にルールを理解しやすくなります。ポイントは、「第三者の話」として伝え、最後は前向きな結論で締めくくること。興味があれば、関連書籍を手に取ってみるのもおすすめです。
お子さんとの関わり方に「正解」はありませんが、少し視点を変えるだけで、新しい発見があるかもしれません。まずは試しやすい方法から、ぜひ取り入れてみてください。
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