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「書くことが苦手で授業についていけない…」お子さんの板書や文字の悩み、どう向き合う?

最近、「うちの子、読むことはできるのに、書くのがとっても苦手で…」「黒板の板書を写すのに時間がかかって、授業が遅れてしまうみたいで心配です」という相談をよくお聞きします。お子さんが字を書くことに苦手意識を持っていると、授業についていくのが大変になることも少なくありません。

今回はそんなお悩みに対して、家庭でもできる工夫や学校との連携のポイントをまとめてみました。

🧠 短期記憶と視線の動きを育てるトレーニングで板書力アップ!

板書をノートに写す動きは、「黒板の文字を一時的に覚える→視線をノートに移して覚えたことを書く→また黒板を見る」という一連の動作を繰り返すことが必要です。この動きには「短い時間だけ覚える力(短期記憶)」と、「見る方向をスムーズに変える力」が求められます。

ご家庭でできるおすすめトレーニングをご紹介します。

  1. 記憶のゲーム
    トランプを使い、裏向きのカードを1枚めくって5秒だけ見て覚えます。その後、カードを裏返し「何の数字?」「マークは?」と質問してみてください。最初は1枚から始め、慣れてきたら2枚、3枚と少しずつ増やしていきます。ここで大切なのは「できた!」という成功体験を積むこと。遊び感覚で取り入れてみてください。
  2. 視線移動の練習
    次に、大人がトランプを持ち、お子さんの前でカードを1枚見せます。お子さんはその数字やマークを覚えてノートに書きます。これを繰り返すことで、「見る→覚える→書く」という視線の動きを鍛えられます。徐々に大人が立つ距離を離していくと、学校の板書に近い状況で練習が可能です。

🏫 学校と協力して無理なく学べる環境づくりを

書くことが苦手なお子さんのためには、学校との連携も重要です。最近は「合理的な配慮」や「みんなが学びやすい授業」の考え方が広まっており、先生方も工夫を重ねています。

たとえば、

  • 黒板の内容をプリントで配布し、写す負担を減らす
  • 聴覚的な刺激が苦手なお子さんには、黒板に教科書のページ番号を示すなど見える指示を残す
  • 注意を促す声かけや、一斉指示の後に個別に伝える方法を取り入れる
  • 姿勢が崩れやすい場合は座面に滑り止めマットを敷く、机の高さを調整する
  • 音声入力アプリを活用して、タイピングや音声入力での書く方法を支援する

などです。担任の先生やスクールカウンセラー、保健室の先生を通じて、話し合いながら最適な支援を考えていくとよいでしょう。

🌟 お子さんの「できた!」をしっかり認めて自己肯定感を育もう

字を書くのが苦手なことで、「自分はできない」と感じてしまうこともあります。そんなときこそ、ご家庭での声かけが大切です。

  • 「ここはすごいね!」
  • 「苦手なことがあっても、得意なこともちゃんとあるよ」

と、ポジティブな自己認識を育む言葉をかけてあげてください。たとえ板書が全部終わらなくても、時間いっぱい頑張ったことや授業に集中して座っていたことを認めることが、お子さんの自信につながります。


✒️ 字が苦手でも大丈夫!無理なく取り組める字の練習法

字を書くのが苦手なお子さんには、無理に「きれいな字を書こう」と押しつけるのは逆効果になることもあります。まずはお子さん自身が「字をきれいに書くことの良さ」を理解し、納得することが大切です。

具体的には、

  • 字は大きめに、少し間を空けて書く
  • 直線や直角を意識して図形的に書く
  • 好きな人の字を真似してみる(好きな芸能人やクラスメイトの字など)
  • 目の前にお手本を立てて写す練習から少しずつ距離を離す

など、読みやすさを重視した工夫をおすすめします。

また、見る力と手を動かす力を合わせて鍛える「ビジョントレーニング」も有効です。


困ったときは一人で抱え込まず、ぜひ学校や専門家とも相談してくださいね。お子さんが安心して学べる環境を一緒に作っていきましょう。

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