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「クレーン現象って普通?」お子さんの行動に悩むあなたへ

先日、「指さしやバイバイが出ない」「言葉がまだ出ていない」お子さんについて、こんなご相談をいただきました。

「気になるものがあると、私の手を引っ張ってそれを取らせようとします。いわゆる“クレーン”ってやつでしょうか?それってよくないことなんですか?」

📌 クレーン現象って?
まだ言葉やジェスチャーでのコミュニケーションがうまくできないお子さんが、大人の手を自分の意思で動かして何かをしてもらおうとする行動を「クレーン現象」と呼びます。心配になる方も多いですが、これは「なんとかして伝えたい!」という気持ちの表れであり、コミュニケーションの出発点とも言える行動です。

🌟 「伝わったよ!」をしっかり見せることが第一歩
たとえクレーンであっても、「そうだったのね!」「やってほしいってことだね」と共感して、伝わったことをわかりやすく表現してあげることがとても大切です。

たとえば、ボタンを押すおもちゃで「自分ではできない」と思い込んでいたお子さんに対し、手を添えて押す感覚を教えたことで、自信を持って自分で押せるようになったというエピソードがありました。これは「できた!」という大きな成功体験になります。

今の子どもたちはテレビのボタン操作やYouTubeの操作などを通じて「操作=大人がやるもの」と思い込んでいるケースも。そういうときは「〇〇やってほしいんだね」と、言葉にして気持ちを代弁してあげることが効果的です。

ハンドサインの導入もおすすめ
お子さんの「やって!」という気持ちを受け止めてあげたうえで、「こういう時はこのサインで伝えられるよ」と、ハンドサインを少しずつ取り入れるのも良い方法です。
まずは“やってほしくなる場面”を大人が意図的に作り、手をとって「やって、だね」とサインを補助しながら伝えましょう。できたらすぐに褒めて、願いを叶えてあげることがポイントです。

サインの例:
・両掌を上に向けてかさねた「ちょうだい」
・手を貸して欲しいときの合掌ポーズ「して」「おねがい」
・うまくいかない時、封を開けて欲しいときの「手渡し」
・いらないものに「バイバイ」

📝 ポイントは「できた!」の積み重ね
2〜3日安定してサインができるようになったら、徐々に手助けを減らしていきましょう。無理のないペースで、伝える力を育てていくことが大切です。

🎈おもちゃ以外でもOK!
“お願いしたくなる場面”は、おもちゃに限らなくても大丈夫。例えば、お気に入りのお菓子やドアの開閉など、日常の中にチャンスはたくさんあります。お子さんの好きなもの・好きなこと、今できる動きに合わせてサインを設定してあげてくださいね。


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