
お子さんが「ダメ」と言われている行動を繰り返してしまうと、ついイライラしてしまうこともありますよね。例えば、椅子の上に立ってしまったり、高いところに手が届きそうなものを取ろうとしたり、手洗いのときにコップで水を遊びたがることがよくあります。こんなとき、どう対処すればいいのか悩む親御さんも多いのではないでしょうか。

まず、こうした行動にはお子さんの「感覚的な欲求」が関係していることが多いです。お子さんは、椅子の上に立つことで、ふわふわした感覚やバランス感覚を楽しんでいるかもしれません。高いところにあるものを取る行動も、自分の身の回りで起きる不安定さや高低差に興味を持っているからこその探求心から来ている可能性があります。
また、水遊びに関しても、水が流れる感覚やコップで水を移すときの手触りが楽しいという点で、触覚や視覚の刺激を求めているかもしれません。こうした行動は、まるで物理学者が重力を発見したように(あの有名なリンゴの話ですね!)純粋に「どうしてこうなるのか?」という疑問から行動しているのでしょう。
また、お子さんが大人の反応を見ている可能性もあります。例えば、大人が「ダメ!」と言うことで、何かをやったときにどんな反応が返ってくるのかを確かめていることがあります。この場合、単に注意を引こうとしているだけかもしれません。
そのため、対処法としては、まずお子さんがしている行動を無視して、目を合わせずにそっと椅子から降ろしてあげたり、座らせたりすることが大切です。その上で、何をしてほしいかを短くわかりやすい言葉で伝えることがポイント。例えば、「食べようね」と言って、手を貸して行動を促し、その結果としてできたときにはしっかり褒めてあげましょう。
発達初期のお子さんは、まだ「どうすればよいか」を自分で考えることが難しい時期です。「ダメ」と言われると、どう行動すればよいのかを判断できず、困ってしまうことも。ですので、大人が一つ一つ適切な行動を教えてあげることが必要です。そして、お子さんが求めている感覚的な刺激をうまく満たしてあげることも重要です。
たとえば、水遊びが好きなお子さんには、お風呂で思いっきり水を移し替えさせてあげたり、バランス感覚を楽しませるために抱っこでゆらゆら揺れたり、肩車をして高いところに連れて行ってあげると良いでしょう。
お子さんが「ダメ」と言われたことを繰り返す理由は、単に反抗的なわけではなく、感覚的な欲求や好奇心が関係していることが多いです。上手にその欲求を満たしながら、適切な行動を教えてあげることで、もっとスムーズに成長をサポートすることができます。
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