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「みんなと同じ」がむずかしい?~2歳の“集団行動できない”お悩み~

「最近、保育園の先生から“集団行動ができていない”と指摘されてしまいました。みんなと一緒にいられず、他のお部屋に行ってしまったり、寝転んでしまったり、先日もお誕生日会では一人台に上ってしまって…。2歳半でこれって、大丈夫なんでしょうか?」

そんなご相談が寄せられました。

🟡 “できない”より、“初めて”に注目してみる
まずお伝えしたいのは、「集団になじめない=問題行動」と決めつけないことです。今回のように誕生日会など“いつもと違う特別な場面”は、経験の浅い2歳児にとっては大きな刺激。大人でも初めての会議で戸惑うことがありますよね。それと同じで、慣れない空間、たくさんの人、雰囲気の違いに圧倒されて動きがちぐはぐになることは自然なことです。

そして大切なのは、そうした中でも泣いたり怒ったりせずに過ごせたということ。それ自体が立派な“がんばり”なんです。

🟡 「集団行動の練習」には個別の成功体験がカギ
集団でのふるまいはこれから育っていくスキル。焦らずに、今のお子さんに合ったステップから始めましょう。

おすすめは、「個別での成功体験」を積むこと。
たとえば――

  • 慣れた教室で
  • 慣れた先生の膝の上で
  • 大好きな車が出てくる絵本の読み聞かせを楽しむ

そんな「できそうなこと」を、安心できる場所と人の中で、まずはひとつずつ重ねていきます。

一斉のお集まりは、どうしても音や人の動きなど刺激が多く、お子さんの注意が散りやすいもの。小さく区切った成功体験が「集団って楽しい!」という気持ちにつながっていきます。

🟡 環境を整えて“気が散りにくい”空間づくりを
また、備品が見えすぎていたり、扉が開いていたりすると、目に入る情報が多すぎて集中が続かないことも。保育園では、

  • 扉を閉めて刺激を減らす
  • 個別の声かけをしてもらう といった環境面での工夫も役立ちます。

🟡 おうちでもできる“指示を聞いて動く”の練習
保育園だけでなく、おうちでも遊びの中で「集団行動の準備」ができます。

たとえばこんな遊びはいかがでしょうか?

🔸 おやつ前ゲーム

  1. テーブルに赤と青のお皿を置く(遊び道具ではなく、おやつ用)
  2. 少し離れたところから「赤のお皿はどっち?」と声をかける
  3. 正しく選べたら、おやつをそのお皿に出してあげて、たっぷり褒める!

この遊びのポイントは「言葉の指示に注目して行動すること」を、楽しく経験すること。
少しずつ距離を遠くしていけば、将来的に先生の声かけにも反応しやすくなります。

🟡 「まだできない」=「これから育つ」チャンス
保護者の方が、お子さんの“できない面”だけでなく、“できている面”にも目を向けようとすることが、何よりも大切な姿勢です。成長の種はそこにこそ宿っています。

「どうしたらできるようになるか」
「何から始めればいいか」
一歩ずつ、寄り添いながら考えていきましょう。


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