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パニックにならない!癇癪の“今”を乗り切り、“明日”を変える関わり方

「どうしても思い通りにいかないと、すぐに怒って暴れてしまう…」

こんな悩みを抱える親御さんからの相談は、実はとても多いです。特に低学年頃のお子さんは、まだ感情のコントロールが未熟なため、うまくいかないことに直面すると、癇癪という形で気持ちを爆発させてしまうことがあります。

今回は、そんな癇癪にどう対応したらいいのか、「今を乗り切る」対応法と、「明日を変える」日常の関わり方を2段階でご紹介します。

🛑【STEP1】癇癪の“今”を乗り切る:パニック対応のコツ

🔸1. まずは「安全確保」

癇癪中は、お子さん自身もコントロールがきかず、暴れたり叫んだりすることがあります。このとき、無理に関わろうとするのは逆効果になることも。まずはお子さんと周囲の安全を確保することが第一です。

🔸2. 落ち着くまで見守る

無理に言い聞かせようとせず、気持ちが落ち着くまで距離を取って見守ることが大切です。親が焦ってしまうと、子どもにもその緊張が伝わってしまいます。

🔸3. 落ち着いた後の関わり方

感情が落ち着いたタイミングで、以下のように対応します。

  • 穏やかな声で「怒っちゃったんだね」と感情を受け止める
  • 「こういうことがあったんだよ」と冷静に状況を振り返る
  • 「もっと遊びたかったね。でも、もうお出かけの時間だよ。帰ってきたらまた遊ぼうね」と代わりの楽しみや未来の見通しを伝える

子どもにとって、「今は終わりだけど、また楽しいことがある」と思えるだけで、気持ちの切り替えがしやすくなります。


🌱【STEP2】癇癪を減らす“明日”の育て方:心を育てる日常の関わり

癇癪は、すぐにゼロになるものではありませんが、日々の関わりの中で「癇癪を起こしにくい心の土台」を育てていくことができます。

🧸 ポジティブな自己認知を育てよう

怒りやすい子どもは、実は自分に自信がなかったり、失敗体験が積み重なっていたりすることも少なくありません。

  • 「ぼくはこれが得意なんだ!」
  • 「ここが自分のいいところだな」

そう思えるような体験を重ねていくと、感情の爆発が減っていきます。

✅親ができること

  • お子さんが興味を持っていることを共に深掘りして応援する
  • 小さな成功を一緒に喜び、「できたね」としっかり認めて価値づけてあげる
  • 良い行動を見つけて、褒め認める

🧘‍♂️ 癇癪を未然に防ぐ工夫

✅1. 見通しを伝えて安心感を

スケジュールを絵カードやカレンダーで視覚的に見せると、気持ちの準備がしやすくなります。
「これが終わったら、次はこれだよ」と先を見せてあげることが有効です。

✅2. 落ち着いている時にルールを一緒に考える

「怒りそうになったら、クッションをギューっとする」など、お子さん自身が選んだ落ち着く手段を一緒に考えましょう。自分で選んだ方法なら、実行しやすくなります。

✅3. 気持ちを言葉にする練習を

「手伝って」「いやだ」「もう少しやりたい」など、気持ちを伝える言葉のボキャブラリーを増やしていくことで、癇癪以外の手段で感情を表現できるようになります。


💬 最後に:癇癪は成長の過程です

癇癪は、ただ「困った行動」ではなく、気持ちの処理の仕方をまだ知らない子どもなりのサインです。
親としてできることは、「今を冷静に受け止めること」と「明日の心を育てること」。

焦らず、できることから少しずつ始めていきましょう。


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