
「最近、子どもの口が悪くて…。『じゃねーよ』『キモい』『すんなって言ってんだろ!』なんて言葉を使うんです。クラスの“ちょっと悪い子”のまねをしてるみたいで、正直ヒヤヒヤしています。」
こんなご相談がkikottoにも多く寄せられます。
クラスに少し目立つ存在のお友達がいて、その子の真似をしたり、一緒になってふざけたり…。周りを笑わせたい気持ちや、注目されたい欲求が強く出ている様子が多いです。
いわゆる「悪かっこいい」への憧れ。どの時代にも、どのクラスにもこういう現象は起こりがちですよね。もちろん、ただの一時的な“ブーム”として通り過ぎていくことも多いのですが、親としては「悪いことをして笑いを取るのがクセになってしまったら…」と心配になります。

まず前提として、子どもが“周りに注目されたい”と感じること自体は、とても自然な成長の一環です。
だからこそ、「悪いことをして注目を集めようとする」→「叱られる」→「でも注目はされた」となると、結果的にその行動が学習されてしまう場合も。
そこで大事なのが、良い行動にこそ注目を集めるという大人のかかわり方です。
たとえば、先生の話をよく聞けていたときや、お友達にやさしく接していたときに、タイミングよく「さすが○○くん!」「今の言い方、すごく優しかったね」と声をかける。そうやって“正しい方法で注目される経験”を増やしてあげることが、不適切な言動を減らす第一歩です。
可能であれば、家庭だけでなく学校でもこの意識を共有できると効果的です。大人たちが一貫して同じ姿勢を持っていることが、子どもに安心感と方向性を与えます。
暴言が気になるときには、言葉の引き出しを見直すチャンス。
「その言い方、ちょっとこわいなあ。もっと優しく言うとしたら、なんて言う?」と問いかけると、案外「ごめん」「やめてほしいって言えばいいんだよね」といった“ふわふわ言葉”を知っていることもあります。
もし適切な表現を知らない場合は、一緒に考えたり、クイズ形式にするのもおすすめです。
また、4コマ漫画やロールプレイを使って「こんなふうにおふざけしてしまったら、周りからどう見えるかな?」と視覚的に理解するのも効果的です。実際に体験する前に、頭の中で「もしも」を想像できる力を育てていくことが大切です。
「悪い影響を受けてるから、あの子とは関わらないで!」と言いたくなる気持ち、親としては当然あります。
でも子どもは、大人がどう誰を評価しているのかを、とてもよく見ています。大人が「あの子はダメ」と決めつけてしまうと、子どもも同じようにお友達を評価し、時に自分自身もその目で見てしまうようになることも。
ですから、「言葉遣いが悪いのはあの子のせい」ではなく、「こういう言葉は誰が使っていても人を傷つけるかもしれないよね」と、一般論として伝えていくことが大切です。
大人が子どもたちに対してフラットな目線で接すること。それが、子ども自身の関係の作り方にも良い影響を与えていきます。
「うちの子、大丈夫かな…?」と心配になったときは、ぜひ【kikotto】にご相談ください。
個別のケースに応じた対応策をご一緒に考えていけます。
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