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“ぐるぐる期”がこない!?お絵かき苦手なお子さんへのやさしいヒント

先日、「3歳のお子さんが全く絵を描こうとしない」というご相談が寄せられました。
“クレヨンを持ってもすぐ放り出してしまう”“そもそも興味がなさそう”…そんな様子を見ていると、親としてはやっぱり少し心配になりますよね。

今回はその相談内容をきっかけに、お絵描きが苦手なお子さんの背景にあるいろいろな理由や、今日から試せる「描くって楽しい!」のきっかけづくりについてお話しします。

🖍 発達の流れから見る「お絵描き」とは?

一般的には、

  • 1歳頃:ぐしゃぐしゃと線を描いて楽しむ
  • 2歳頃:塗りつぶしたり、形らしきものが出てくる
  • 3歳頃〜:「描こうと思って描く」ことが少しずつ始まる

と言われています。

ただし、絵を描くには

  • 手先をコントロールする力
  • 目で見て手を動かす力
  • “りんごを描こう”と言われて頭の中でイメージする力

など、実はたくさんの能力が関わっています。
そのため、どこかでつまずきがあると「描きにくい」「なんだか嫌だ」と感じても不思議ではありません。


👀 「見え方」や「感じ方」が理由のことも

発達に特性のあるお子さんの場合、

  • 色の違いがわかりにくい
  • 線一本一本は見えるのに、全体としての絵として理解しづらい
  • 写実的な絵はわかるけれど、シンプルな絵が理解しにくい

など、「ものの見え方」そのものに特徴があることもあります。

また、
「何を描いていいかわからない」
「つまらない」
「手が汚れるのがイヤ」
など、発達とは関係ない理由が隠れていることもあります。

どんな理由があるのか、ゆっくり探っていくことが大切です。

🧡 今日からできる!「描くのって楽しい」を育てる工夫

🎨 大きな紙で“ぐちゃぐちゃ”を楽しむ

机いっぱいに紙を広げて、思い切り描いてみましょう。
筆を使ったり、絵の具を手につけて手形にしたり。
色が混ざる様子、紙がどんどん色で埋まっていくワクワク感を味わえる活動です。

ポイント
「上手さ」ではなく “描いたこと自体” をほめる のがコツ。
「いろんな色を使えたね」「ぐるぐるいっぱい描けたね」と声をかけてあげましょう。


🧰 いろんな道具を試してみる

クレヨンだけが“お絵描き”ではありません。

  • クーピーや色鉛筆
  • お風呂で描けるペン
  • 水でなぞると色が浮き出るペン
  • 繰り返し描いて消せる磁気ボード

など、道具を変えるだけで急に興味を示すお子さんもいます。

特に磁気ボードは描いたり消したりがすぐできるため、
「描く=楽しい!」という気持ちにつながりやすいアイテムです。


✏️ お絵描きを「好き」にするには

お絵描きは、
「ちゃんと描かせなきゃ」
「そろそろ描けないと心配」
と大人が構えてしまうと、お子さんにも伝わってしまいます。

まずは、
描く=楽しい経験
になることが何より大切です。

もし発達の特性や“見え方”のクセが関係していそうなら、
その子に合ったアプローチが必要な場合もあります。
一人で悩まず、専門家に相談してみることも選択肢に入れてくださいね。


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