オンライン発達相談サービス

予定変更がどうしても受け入れられない「こだわり」と向き合うためにできること

今回は、「遊ぶ約束が変わるとパニックになってしまうお子さん」について寄せられたご相談をご紹介します。実は、同じようなお悩みを抱えるご家庭はとても多いのです。

📢相談:「遊ぶ予定がなくなると大パニック…どうしたらいい?」

・遊ぶ約束がある日は、朝からそのことで頭がいっぱい
・相手が少しでも来るのが遅れると「遊べないかも…!」と不安が爆発
・いざ予定が変わると、別のことを考える余裕がなくなり、家族に助けを求めて大混乱
・事前に「できなかったら〇〇しようね」と話しても、その場になると全く思い出せない

「したいこと」が明確で、それ以外に気持ちを切り替えるのがとても難しいタイプのお子さんに、よく見られる状態です。

🌱予定変更が苦手な背景には“見通しの曖昧さ”がある

予定が変わる瞬間、お子さんの心の中ではこんな変化が起きています。

  • 「いつもの流れ」から外れると、次が想像できない
  • 想像できない不安 → イライラやパニックにつながる
  • “次の楽しみが見えない”と、気持ちの行き場がなくなる

つまり、「変更そのもの」ではなく「見通しの持てなさ」がしんどさの正体なのです。


💡パニックを防ぐためにできること

✴️1)理由は短く・丁寧に・何度でも伝える

大人はつい「何度も言ったよね?」と思ってしまいますが、
パニック状態のお子さんは説明を思い出す余裕がありません。

「今日は○○で行けなくなったよ。でも次は×日にできるよ」と、
同じ内容を落ち着いた声で繰り返し伝えることがとても大切です。


✴️2)“次の楽しみ”を確実に保証する

・「次は土曜日に遊べるよ」
・「今日は遊べないかわりに、お菓子買いに行こうか」

など、代わりの楽しみを必ずセットで伝えると安心感につながります。

✴️3)家庭で“もしも練習”をしておく

日常の中に「もしものクイズ」を取り入れると、気持ちの切り替え力が鍛えられます。

  • 公園に行く予定の日に雨が降ったら?
  • お菓子ボックスが空っぽだったら?
  • 着たい服が洗濯中だったら?

答えられたらポイントを貯めるなど、ゲーム感覚でやると継続しやすいですね。


✴️4)本番のパニック時に使える“質問で落ち着かせる”方法

事前に練習したうえで、当日パニックになりそうなときは…

「遊べなかったら何するんだっけ?」
と問いかけて、お子さん自身に答えてもらいます。

“自分で思い出す”体験が、お子さんの気持ちを落ち着かせます。


🧩得意なことはその子の「強みの源」

お子さんの得意なことを見つけて、強みにするという視点もとても大切なことなんです。
例えばゲームが好きなお子さんは、

  • PCや機械操作が得意
  • ルールの理解が早い
  • 先を読む力がある

など、隠れた才能を持っていることがとても多いです。

学校以外にも安心できる場所や、自分の得意が認められる場があると、
お子さんの自己肯定感も育ち、心の安定にもつながります。

オンラインの習い事や、放課後のクラブ活動など、
「興味の持てる入り口」から社会とつながる方法をいくつか探してみるのもおすすめです。


🌈最後に──困りごとは“練習”で必ず軽くなる

予定変更が苦手なお子さんには、
「理由の説明」「次の楽しみ」「もしもの練習」「強みの発見」
この4つがとてもよく効きます。

すぐに完璧にできなくても大丈夫。
ご家庭のペースで少しずつ積み重ねていけば、
お子さんは着実に“変化への耐性”を育てていけます。


📮個別の相談は「kikotto」で受付中!

2週間は無料で何度でも相談できます
ぜひLINEで友だち登録してみてくださいね。

専門家にすぐ聞ける。
ちょこっと聞ける。

kikottoマガジン kikotto相談
kikotto