
ある保護者の方から、こんなご相談をいただきました。
「ネットで見かけた“自閉症の特徴”にうちの子がいくつか当てはまるような気がします。でも、全部に当てはまるわけじゃないし…障害って言い切れるの?どう見分けたらいいんですか?」
最近はネット上でも情報が手に入りやすくなったことで、「あれ、うちの子にも似ているかも?」と不安を感じる方が増えています。とはいえ、「これは困ったな」と思っても、すぐに“障害”と結びつける必要はありません。
今回は、実際に寄せられたこのような声をもとに、「自閉スペクトラム症(ASD)」の考え方について、わかりやすくお伝えします。


自閉スペクトラム症は、いろいろな特性の現れ方がグラデーションのように幅広く、「この子は当てはまる」「この子は違う」と線引きができるものではありません。
例えば、「目が合いづらい」「逆さバイバイをする」「呼んでも振り向かない」といった行動がある場合もあれば、まったく見られないお子さんもいます。ある行動だけで「自閉症だ」と決めることはできません。
乳幼児期の気になるサインは、「こんな行動があるから」ではなく、「本来なら出てくるはずの反応が見られないかも?」という視点で捉えるのがポイントです。
たとえば1歳前後で、
などの**「社会的な関わりの芽生え」**が自然と見られます。
こうしたやりとりが、なかなか見られない場合には「育ち方に少し偏りがあるかも」と気づく大事なヒントになります。
「自閉スペクトラム症」と聞くと、どこか“特別な子”のように感じるかもしれませんが、実際には私たちが日々出会うお子さんの中にも、さまざまなかたちでその特性が見られることがあります。
たとえば、こんなお子さんを見かけたことはありませんか?
・誰かに話しかけるのが大好き
・でも話が一方通行で、相手の話を聞くのが苦手
・自分の好きな話を何度も繰り返す
・自分から話しかけることはあまりない
・「嫌だ」とは言えず、頼まれたことは断れない
・目立たず、静かに過ごしていることが多い
・周りの人にあまり興味がなさそうに見える
・呼ばれても反応が薄いことがある
・好きなことになると驚くほど集中できる
どれかにぴったり当てはまるお子さんもいれば、いくつかが混ざったようなタイプもいます。
大事なのは「この子はどのタイプ?」と分類することではなく、それぞれのお子さんの得意なこと・苦手なことに合わせて関わり方を工夫していくことです。

「もしかして…?」と思ったときに、すぐに診断を受ける必要はありません。ただ、気になることが続くときには、専門の人に相談することをおすすめします。
たとえば、
などに話を聞いてもらうだけでも、気持ちがぐっと楽になります。
相談したからといって、すぐに「診断がつく」「通院しなければいけない」ということではありません。むしろ、今後の育児や関わり方を考えるヒントが見つかる場として活用してみてください。
発達の特性は、「診断がある/ない」で分けられるものではありません。
診断に当てはまらなくても、「ちょっと気になる行動」「関わり方に工夫が必要なところ」があるお子さんもたくさんいます。
「この子は診断がないから問題ない」ではなく、今、少しでも関わりにくさや困り感があるなら、そこに合わせた関わり方を考えていくことが、お子さん自身の育ちやすさにつながります。
「困っているかも」「どう関わればいいかわからない」と感じたときに大切なのは、一人で抱えこまずに、“話せる場所”を持っておくことです。
普段の関わりをちょっと見直すだけで、お子さんの行動がスムーズになることもありますし、心配が和らぐこともあります。
お子さんの発達や行動で気になることがあれば、kikottoでぜひご相談ください。
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「ちょっと気になるな」「話を聞いてほしいだけでもいい?」
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