支援機関向けに、エビデンスを重視した様々なコンサルテーションや研修を提供しています
2研修は機関のニーズに合わせ、アレンジが可能です。気軽にお問い合わせください。8年度に開始した「エビデンスに基づいて保護者とともに行う発達障害児の早期療育モデル実装プロジェクト」での成果をパッケージ化した実装活動も行っています。
「エビデンスに基づいて保護者とともに行う発達障害児の早期療育モデル実装プロジェクト」とは
国立研究開発法人科学技術振興機構平成28年度「研究開発成果実装支援プログラム」に採択を受けて開始したプロジェクトです。全ての発育障害のお子さんが可能性を最大限に広げられる社会の実現に向け、応用行動分析に基づく早期療育の地域モデルを確立し、全国の療育機関と連携して普及していくことを目指し活動を行いました。3年間で全国15拠点と連携し、350家庭に療育支援を提供しました。現在は年に1回の実装公募説明会を通じて、実装を希望する機関を募集しています。
*2020年3月22日に予定していた実装公募説明会は、新型コロナウイルスの影響で延期となりました。開催日程は決まり次第お知らせいたします。
実装する早期療育プログラムの特徴
1.ITを活用した療育カリキュラム「AI-PAC ONLINE」
慶應義塾大学と共同開発した早期療育プログラムAI-PACは、国内外の7つの介入プログラムを包括して再構成した、全5領域600を超える課題を含むカリキュラムです。また、ONLINE上で課題の実施方法の動画を閲覧したり、教材を印刷したり、記録用紙を作成したりすることができます。これらのシステムに基づき、子ども1人1人に徹底的に合わせた発達課題を設定します。 AI-PACのデモ動画はこちらからご覧ください
2.短期集中ペアレントトレーニング型療育モデル「ぺあすく」
当法人で実施してきたペアレントトレーニングで蓄積されたデータを分析すると、開始から半年間の支援で、お子さんの発達に大きな変化が見られました。これらの結果から、効果的な療育を実現するための要素として、①まずは半年間集中的な支援を行うこと②プログラム終了後も家庭療育を継続し、子育てに活かせるという長期的な価値を生み出すため、保護者が自ら学び実践すること、の2つが挙げられます。連携先の機関では、これらの要素を含む短期集中的なペアレントトレーニング型療育を運用することで、より多くの親子に効果的な支援を届けることを目指します。
3.ABA初級セラピストの育成
ペアレントトレーニング型療育の提供には、ABAに基づく療育を実践することのできる人材の育成が不可欠です。すでに開発が完了したe-learningを用いた知識研修と、実際にお子さんと対面して行う実践研修を組み合わせ、連携先の機関にて人材の育成を行います。認定試験に合格した人材は、ABA初級セラピストとして、資格の認定や継続的なスキルアップ研修等を行います。
4.多様な連携機関
現在は、東京、神奈川、千葉、熊本、香川、兵庫の計15機関が連携先としてプロジェクトに参加しました。また、自治体としては、2020年4月に開所する「江戸川区発達相談・支援センター」に本実装成果が初めて本格導入されました。今後も、地域の療育センター、児童発達支援センターをはじめ、民間の児童発達支援事業所や放課後デイサービスや保育園、リハビリテーション分野など多様な分野との連携をはかることで、子ども達を取り巻く想いのある方々とつながり、効果的な療育支援の普及を目指します。
早期支援で子どもの輝く未来を切り拓く 〜江戸川区発達相談•支援センター〜紹介動画
プロジェクト報告書
科学技術振興機構社会技術開発センター(RISTEX)のHPに年度ごとの報告書がございます。ぜひご覧ください。
早期療育モデル 実装プロジェクト概要書 (30年度版)はこちら