
ADDSでは、発達に特性のあるお子さまとご家族への支援をはじめ、障害の有無にかかわらず誰もが共生できる社会の実現に向けた取り組みを行っています。
この度、MUFGスタジアム(国立競技場)にて開催されたJFL 第5節において、誰もが安心してサッカー観戦を楽しめる取り組み「ユニバーサル・パス」のサポートパートナーとして参加いたしました!
当日の取り組み内容や現場の様子についてご報告いたします。
◾️当日のプレスリリースはこちら
1. 誰もが安心して観戦を楽しめる「センサリールーム」の設置


大きな音や歓声、たくさんの人が集まるスタジアムの環境は、発達障害や感覚過敏などの特性がある当事者やご家族にとって、観戦の大きなハードルになってしまうことがあります。
「試合を観に行きたいけれど、周囲に気を遣って諦めてしまう……」そんなご家族にも、安心して心からサッカー観戦を楽しんでいただきたいという思いから、今回は公募枠を新たに設け、個室4部屋+アクティブルーム1部屋の合計5部屋を設置いたしました。
専門スタッフによる丁寧なサポート:
行動分析学に基づく発達支援を専門とするADDSスタッフが運営を担い、ADDS学生部をはじめとした多様な専門性を持つボランティアスタッフが皆様をサポートしました。
特性に合わせた環境づくり:
音や光の刺激を和らげる個室には、ヨギボーやスヌーズレンを用いた「リラックスエリア」と身体を動かせる「アクティブエリア」をゾーニング。お子さんの状態に合わせて自由に過ごせる環境を整えました。
初の試み・フード&グッズデリバリーサービス: 「人混みが苦手で座席を離れられない」といったご家族に向けて、スタッフが観客席まで飲食物やグッズをお届けする試験的なデリバリーを実施し、大変ご好評をいただきました。
当日は、クラブのクラブリレーションズオフィサーである森岡隆三さん(元サッカー日本代表)や、ゲストの乙武洋匡さんにもセンサリールームへお越しいただき、ご利用者様との温かい交流の機会も生まれました。


2. 発達の特異性を体感し理解を深める「ダイエク」プログラムの実施

スタジアムという非日常の空間で、自閉スペクトラム症にみられる感覚の特異性を疑似体験するプログラム「ダイエク(Diversity Experience)」もあわせて実施しました。
実施内容:
集音器とADDS特製メガネを装着して、MUFGスタジアム(国立競技場)内の「カームダウンスペース」や「センサリールーム」を巡るツアー形式で実施しました。
参加者の声:
事前応募の参加者や当日のボランティアスタッフが参加し、「専用メガネや集音器を通すことで、人や物との距離感、音の聞こえ方をリアルに体感でき、今後のサポートへのアプローチを深く考えるきっかけになった」といった声が寄せられました。
ご参加いただいた方からの嬉しいお声
当日の参加者アンケートでは、全員(100%)の方から「とても満足」「まあまあ満足」とのご回答をいただきました。
「普段は子どもを追いかけるのが大変ですが、専門スタッフの方々に見守っていただけることで、親も安心して試合を楽しむことができました」
「人手不足や移動のハードルから諦めがちな観戦でしたが、専用の導線やボランティアさんのサポートに精神的にも大変救われました」
といった温かいお言葉を多数いただき、スポーツを通じたインクルーシブな空間づくりの手ごたえを強く実感する1日となりました。
すべての人に開かれたスタジアムを目指して
MUFGスタジアム(国立競技場)という素晴らしい舞台で、クリアソン新宿様やパートナー企業の皆様、そしてボランティアの皆様とともに「誰もが楽しめる観戦空間」を作り上げられたことは、私たちADDSにとっても大変貴重な機会となりました。
ADDSはこれからも、クリアソン新宿様との協働を通じて得た知見を礎に、障害の有無にかかわらず誰もがスポーツの感動を分かち合える「場と機会」の創出と普及に一層邁進してまいります。
ご協力いただいた関係者の皆様、そしてご来場くださったすべての皆様に、心より感謝申し上げます。



